蔦マッドネス、3つの方向性について。第3弾はガスト型。

僕が今まで使ってきた蔦マッドネスもこのタイプ。
より正確に言うのならば、ケアスタ&ガスト型か。
「Bloodghasts Vine Madness」 サンプルレシピ
クリーチャー(27)
日を浴びるルートワラ  4
緑探し  3
野生の雑種犬  4
アクアミーバ  4
恐血鬼  4
復讐蔦  4
尊大なワーム  2
不可思議  2
スペル(13)
Force of Will  4
入念な研究  4
直観  2
適者生存  2
梅澤の十手  1
土地(20)
森   4
島   3
Tropical Island  4
霧深い雨林  4
樹木茂る山麗  2
吹きさらしの荒野  2
ガイアの揺籃の地  1

これは前回「極端すぎる」という理由でボツにした「Joan Castano」モデルの
蔦マッドネスを参考にして、僕が自分の趣味全開で組み上げたものw
ガスト型のサンプルと言うよりも、僕のデッキを単に順当進化させただけな
気もするけど、まあ気にしない方向でw

ガスト型の利点は、戦力が分散されている点と、対コントロール耐性の高さ。
まず、ガスト型最大の特徴は、自己リアニメイト能力を持つガストの採用にある。
サバイバル型や直観型の場合、攻撃は常に蔦を中心としたものであった。
これは、蔦を中心としない攻撃で強力なものが十手ゲーくらいしかなく、
また蔦祭りの破壊力が圧倒的だったからなのだが、しかしこの場合、
《根絶》や《エーテル宣誓会の法学者》などで蔦を封じられてしまうと、
一気に打点が細くなってしまうという弱点があった。
しかし、このガスト型のサンプルには、4枚のガストと2枚の尊大ワームが、
追加のアタッカーとして採用されている。そのため、
1ターン目ケアスタからガスト×2を捨ててガスト中心に戦ったり、
2ターン目共鳴者、3ターン目尊大ワームでマッドネスデッキらしく戦ったりと、
蔦だけに頼らない攻撃を組み立てることも可能となっている。

また、サバイバル型や直観型は、キーカードであるサバイバルや直観自身に
依存し過ぎているという弱点があった。
そのため、特にサイド後、相手に的確な対策をされると厳しくなってしまっていた。
しかしガスト型には、これと言って特定のキーカードというものがない。
ガスト型に投入されているサバイバルと直観は、単に「引いてきたら強い」ので
投入されているだけだ。そのため、相手の妨害に対して強い。
いや、強いというよりも、相手の妨害が空振りやすいと言ったところか。
例えば、相手がサバイバル対策に投入したグリップを構えている中、
こちらは悠々と直観経由で蔦祭りを行うことができたり、
相手が墓所・遺産を重ね張りして墓地対策を完璧に行っている中、
こちらは共鳴者から尊大ワームを展開して十手付けてビートすることができたり、等。
もちろん、この様に上手くかどうかは運次第であるが、狙うこと位はできる。
例えば、高確率でグリップをサイドインしてくる緑系デッキ相手には、
サバイバルと十手をサイドアウトして、それ以外の戦力で戦えば良い。
そうすれば、相手が投入したグリップは完全に無駄牌となり、潜在的なアドが取れる。

更にガスト型は、コントロールデッキに対する耐性が高い。
蔦&ガストの「自己リアニメイト生物8枚体制」は、
対生物を竜巻やラスゴに頼ったコントロールの頭を悩ませてくれる。
ガストは、謙虚を張られていても上陸はできるし、非業や冬眠はそもそも効かないし、
POXを始めとする布告系除去に対してはナイスな避雷針となることができる。
ガスト型は、攻撃面に関しては蔦マッドネスの3つのタイプの中でも最強クラスだ。

さて、ここからはガスト型の弱点について。
一つ目は、何と言っても各部のバランス調整の難しさ。
これはサバイバル型と同様の弱点であるが、
ガスト型はサバイバル型以上にバランス調整が難しくなっている。
これは、FoWのエサとなる青いカードでもなく、
蔦誘発用の生物でもないガストを4枚も採用したことにより生じた弊害。
また、ガスト(と尊大)の採用により、共鳴者の枚数を増やす必要が生じたため
ケアスタと《緑探し》を採用したのだが、そこに枠を取られた反動で
ディズともみ消しと《貴族の教主》は諦めざるを得なくなってしまった。
さらに、それをやっても生物・スペル枠が足りなかったため、
土地は20枚にまで削らざるを得なくなり、少なくなった土地からは
安定して色マナを供給できることが優先されたため、
最終的には不毛すらも抜けることになってしまった。
これは良くない「負の連鎖」である。

その結果生じたのが二つ目の弱点、相手に対する妨害手段の無さ。
結局このガスト型のサンプルには、FoW以外に相手に対する妨害手段は残らなかった。
そのため、コンボデッキに対しては相当に弱い構成となってしまっている。
そのFoWにしても、エサとなる青いカードが16枚しか用意できなかったので、
実はこのデッキ、FoWの安定性すらも怪しいというレベルである。
これはサイドでしっかりと補強して、何とかしたいところだ。

三つ目は、単体でのカードパワーが低いカードの増量。
尊大ワームは共鳴者とは相性が良いが、これといった除去耐性を持たず、
サイズ面でもタルモやKotRと比較すると劣っている。
共鳴者無しではリミテッドレベル以下にすらなるし、正直弱いパーツだ。
この枠に三角エイやヴェンディリオン(対コンボ用)を投入する事も考えたが、
尊大ワームの方が「蔦以外の戦力でも戦える」というサンプルとして
分かりやすかったためボツとなった。FoWのエサになる点などは良かったのだが。

緑探しは蔦誘発用生物兼、追加の共鳴者兼、少なくなった土地確保能力保持者として
採用してみたが、カードパワーに関しては微妙でオンリーワンというほどではない。
ガストとの相性は良いのだが、ここはできれば青い生物にしたかった。
しかし、蔦誘発用の生物は1マナである方が何かと都合が良く、
そして1マナでそこそこ使える青い生物を見つけることができなかったので断念した。
《呪い捕らえ》辺りを試してみるべきだろうか。 《いたずら好きな魔道士》? ハハ

そしてガストも、単体では2/1と非力でブロックにも参加できないため、実は弱い。
複数枚引いてきてまとめて出せたりすると結構強いのだが、
特にアグロに対しては少々力不足かも知れない。
ただ、コントロール相手には良い働きをするので、総合的には十分使えると思う。

ちなみに、これと言った勝ちパターンが無い点も、弱点と言えば弱点か。
それは長所でもあるのだけどね。

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