本拠地、横浜近辺のショップで迎えたレガシー戦
相手の妨害が全力全開、墓地利用が全く出来ず惨敗だった
脳内に響く青緑蔦マッドネスファンのため息、どこからか聞こえる「今年は100敗だな」の声
無言でデッキに帰り始めるカード達の中、2010年の首位打者復讐蔦は独り墓地で泣いていた
蔦サバイバルで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できる適者生存・・・
それを今のレガシーで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」 復讐蔦は悔し涙を流し続けた

どれくらい経ったろうか、復讐蔦ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい墓地の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってデッキをシャッフルをしなくちゃな」 復讐蔦は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、復讐蔦はふと気付いた

「あれ・・・? 黒マナが出ている・・・?」
墓地から飛び出した復讐蔦が目にしたのは、隣の席まで埋めつくさんばかりの
青・緑・黒のクリーチャーカードだった
千切れそうなほどにフェッチが切られ、地鳴りのように青・緑・黒マナが生み出されていた
どういうことか分からずに呆然とする復讐蔦の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ツタ、誘発練習だ、早く行くぞ」 声の方に振り返った復讐蔦は目を疑った
「き・・・恐血鬼さん?」
「復讐蔦さん、居眠りでもしてましたか?」
「し・・・死儀礼のシャーマン! 憎むべき俺の天敵がなんでこっちのデッキに?」
「なんすか蔦さん、いきなり死儀礼に八つ当たりなんかして」
「ロッテスのトロール・・・」
復讐蔦は半分パニックになりながらデッキリストを眺めた
1番 : 死儀礼のシャーマン 2番 : 日を浴びるルートワラ 3番 : 断片無き工作員
4番 : 復讐蔦 5番 : ロッテスのトロール 6番 : 野生の雑種犬
7番 : 首絞め 8番 : 恐血鬼 9番 : 不可思議 ベンチ : 衰微、囲い強迫審問、一押し
暫時、唖然としていた復讐蔦だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
(ズズズ・・・(闇堕ち音)) ( * ^ ◯ ^ * )
モダン感染から共通パーツを受け取り、レガシーへ全力疾走するダーク蔦マッドネス、
その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、追放領域で冷たくなっている復讐蔦が発見され、
吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った

コメント

風見
2017年4月3日18:41

今にも起きてきそうな蔦の下で・・・

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